Gymnosporangium globosumは、ヒマラヤスギ類とサンザシ類の間で生活史を交代させながら感染を広げる植物病原菌です。
この種は担子菌門サビキン目に属する真菌で、いわゆる「シーダー・ホウソーン・ラスト(cedar-hawthorn rust、ヒマラヤスギ・サンザシ赤星病)」を引き起こすことで知られています。宿主植物に損害を与える病原菌として、農業や園芸の分野でも注目されてきました。
単一の植物だけでは生活を完結できないその生態は、植物病理学の観点からも興味深い対象となっています。
子実体と識別
Gymnosporangium globosumを識別する上で最も特徴的なのは、宿主植物上に形成される独特な構造です。サビ病菌の仲間は、感染した植物の組織に角状やこぶ状の突起を生じさせ、湿った条件下でゼラチン質に膨らむという共通の性質を持っています。
こうした構造は季節によって姿を変え、乾燥時には縮小し、湿潤時には再び膨張するという可逆的な変化を示します。これにより、同じ個体でも観察する時期によって見た目が大きく異なることがあります。
分布と生息地
Gymnosporangium globosumの観察記録は、年間を通じて大きく変動しています。記録数は春先から徐々に増え、夏にかけて大きく増加する傾向が見られ、特に夏の数か月間に観察が集中しています。これは菌が活発に子実体を形成し、目に見える形で確認されやすくなる時期を反映している可能性があります。
ただし、これらの観察記録はあくまで存在が確認された地点を示すものであり、個体数の多さや分布の全体像、密度を直接示すものではありません。冬季にはほとんど記録が見られなくなり、観察のしやすさが季節によって大きく変わることがうかがえます。
宿主となる植物の分布と重なる地域で発生する傾向があると考えられますが、具体的な地理的範囲については記録のばらつきが大きく、断定的に述べることはできません。

豆知識
- Gymnosporangium globosumという学名は、Farlowという研究者によって命名・記載されました。
- この種は菌界・担子菌門・サビキン目・サビキン科に分類される、植物に寄生する真菌の一種です。
写真
写真の提供元はvia iNaturalist, licensed under CC0 1.0.、by Andrew Sebastian via iNaturalist, licensed under CC BY 4.0.、by Syd Cannings via iNaturalist, licensed under CC BY 4.0.、by nuthatchnicole via iNaturalist, licensed under CC BY 4.0.、by Will Kuhn via iNaturalist, licensed under CC BY 4.0.、by Eli Talhouk via iNaturalist, licensed under CC BY 4.0.です。各写真に撮影者のクレジットを記載しています。
生態と分類
分類
- 門
- Basidiomycota
- 綱
- Pucciniomycetes
- 目
- Pucciniales
- 科
- Gymnosporangiaceae
- 属
- Gymnosporangium
- 種
- Gymnosporangium globosum
出典
- GBIF Species names and classification
- iNaturalist Photos
- Wikidata Common names and conservation status
- Wikipedia Summary extract



