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ユキワリ

Calocybe gambosa

LC軽度懸念
石灰質の草地に群生する、クリーム色の丸みを帯びたキノコ。傘は滑らかで縁がやや波打ち、太くずんぐりした柄を持つ写真: via iNaturalist, licensed under CC0 1.0.、CC0

ひと目でわかる

主な特徴
草原
分類
門
Basidiomycota
綱
Agaricomycetes
目
Agaricales
科
Lyophyllaceae
属
Calocybe
種
Calocybe gambosa

ユキワリという名は、イギリスで聖ジョージの祝日(4月23日)の頃に出現することにちなんで付けられました。担子菌門ハラタケ目に属するキノコで、かつては大きなキシメジ属(Tricholoma)の一員とされていましたが、現在はシメジタケ科(Lyophyllaceae)のCalocybe属に分類されています。

IUCNの評価では低危険(Least Concern)とされており、絶滅の心配は少ない種です。ヨーロッパの草地に群生し、時に何百年も存続すると考えられる巨大な菌輪(フェアリーリング)を作ることでも知られています。

子実体と識別

最も見分けやすい特徴は、白色からクリーム色をした傘と、密に並ぶ湾生のひだ、そして根元が太くふくらんだずんぐりとした柄の組み合わせです。傘の直径は5〜15センチメートルほどで、表面は滑らかですがしわのような筋が見られます。傘・柄・肉のいずれも白色からクリーム色の範囲で変化します。

肉は密で柔らかく、粉っぽい、あるいはキュウリを思わせる独特の匂いを持ちます。ひだは白色で密に並び、柄に対して湾生します。胞子紋は白色です。

これらの類似種は見た目だけでは判別が難しい場合があり、匂いや傷つけた際の変色といった複数の特徴を総合的に確認する必要があります。

分布と生息地

ユキワリはヨーロッパの草地に広く分布し、特に石灰質に富んだ土地を好みます。バルト海に浮かぶスウェーデンのウーランド島とゴットランド島では特に多く見られる地域として知られています。イギリス南部のサウス・ダウンズでは、数百年にわたって存続してきたとみられる巨大な菌輪を形成しています。

発生時期は地域の気候によって異なり、イギリスでは4月から6月にかけて見られます。より温暖なイタリアでは3月から発生し、この時期にちなんで「マルツォリーノ(marzolino)」または「プルニョーロ(prugnolo)」という地方名で呼ばれています。

GBIFの月別観測記録を見ると、観測数は4月に5,078件、5月には9,367件と急増し、6月には2,819件へと減少しています。これはあくまで観測記録の分布であり、生息数や分布域全体を示すものではありませんが、春季に集中して見つかりやすくなる傾向がうかがえます。

Calocybe gambosaの観察記録の分布図
記録された場所 · GBIF
9,367
1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
月別出現件数 · GBIF

利用と文化史

ユキワリは乾燥した日に採取するのが良いとされ、加熱調理はもちろん、酢漬けや、生食されることもあると記録されています。有毒種に似ている点には注意が必要ですが、伝統的に広く食用とされてきたキノコです。

中央イタリアのウンブリアやマルケでは、1569年にコスタンツォ・フェリーチが最も高価で高く評価されるキノコとして記録しており、中世イタリアで高い名声を得ていました。1777年にはジョヴァンニ・タルジオーニ・トッツェッティが、リグーリア、トスカーナ、エミリア=ロマーニャといったアペニン山脈地域でも同様に重んじられていたと報告しています。エミリア=ロマーニャやトスカーナでは現在も地元で食されています。

北スペインのバスク地方では特に高く評価され、非常に高値で取引されています。アラバ地方では、聖プルデンティウスの祝日(4月28日)にカタツムリと共に食べる伝統があります。ビルバオの食文化においても中心的な食材の一つで、オムレツにして食べるのが一般的です。バスク地方での需要は非常に高く、東欧のルーマニア、ハンガリー、トルコから商業的な量が輸入されています。

豆知識

  1. 属名Calocybeは古代ギリシャ語の「kalos(美しい)」と「kybos(頭)」に由来し、この属のキノコの魅力的な傘の形を表しています。
  2. 種名gambosaはラテン語の形容詞「gambosus(足の太い)」にちなみ、ずんぐりとした柄の特徴を反映しています。
  3. ドイツでは「Maipilz(5月のキノコ)」という名で呼ばれるなど、ヨーロッパ各地で季節を告げる存在として名付けられています。
  4. 菌根性であると同時に、時に腐生的にも振る舞うことが知られています。

保全状況

  1. LC
  2. NT
  3. VU
  4. EN
  5. CR

軽度懸念

生態

生息地

  • 草原

写真

写真20枚
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石灰質の草地に群生する、クリーム色の丸みを帯びたキノコ。傘は滑らかで縁がやや波打ち、太くずんぐりした柄を持つ写真: via iNaturalist, licensed under CC0 1.0.、CC0

出典GBIFiNaturalistWikidataWikipedia