ノボロギクを食べて育つ幼虫は、この害草の防除に役立てるため、ヨーロッパ以外の国にも持ち込まれました。Tyria jacobaeaeは、ヒトリガ亜科に属する鮮やかな色のガです。
本来の分布域はヨーロッパ、西アジアと中央アジアで、東はシベリアや中国にまで広がっています。ニュージーランド、オーストラリア、北アメリカには、ノボロギクの防除を目的として導入されました。
この種の名前は、翼の赤い斑紋が赤い鉱物の辰砂に似ていることに由来します。最初に記載したのはカール・フォン・リンネです。成虫の体長は約20mm、翼を広げた幅は32〜42mmです。
識別と外見
成虫は、黒い翼に赤い斑紋があることで見分けられます。赤い部分は翼の上で目立ち、ガの中でも鮮やかな印象を与えます。
体長は約20mm、翼を広げた幅は32〜42mmです。大きさは、ガとしては中程度といえます。
翼の基調は黒で、赤い斑紋がその上に散らばります。赤い斑紋の配置を見れば、同じ場所にいる他のガと区別しやすくなります。
分布と生息地
本来の分布域は、ヨーロッパ、西アジアと中央アジアです。さらに東へ、シベリアと中国までの旧北区に広く見られます。
ノボロギクを食べて育つため、このガの生息場所はノボロギクの生える場所と重なります。幼虫の食草がある草地などで見つかります。
ニュージーランド、オーストラリア、北アメリカには、ノボロギクの防除のために導入されました。導入先でも、ノボロギクのある場所に分布しています。
観察記録の月別の件数では、6月が最も多く、7月がそれに続きます。春の終わりから夏にかけて多く見られる傾向があります。ただし、この件数は見つかった記録の数であり、個体数や分布の全体を示すものではありません。

文化的意義
この種は、ノボロギクの防除を目的とした生物的防除に用いられてきました。特に、北アメリカ西部では、ノボロギクを食べる別の昆虫であるトビハムシと組み合わせて使うと、防除の効果が高いことがわかっています。
幼虫がノボロギクを食べることで、この草の増殖を抑えることができます。害草を減らす手段として、人の農業や土地管理に役立ってきました。
豆知識
- 属名のTyriaは、ヨーロッパ、アジアの古代都市ティルスにちなむ擬似ギリシャ語です。ティルスは紫の染料で知られた都市でした。
- 種小名のjacobaeaeは、主な食草であるJacobaea vulgarisに由来します。
写真
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生態と分類
食性
- 植食性
分類
- 門
- Arthropoda
- 綱
- Insecta
- 目
- Lepidoptera
- 科
- Erebidae
- 属
- Tyria
- 種
- Tyria jacobaeae
出典
- GBIF Species names and classification
- iNaturalist Photos
- Wikidata Common names and conservation status
- Wikipedia Summary extract



